彼岸花

彼岸花と曼珠沙華

彼岸花の別名は「曼珠沙華」。 この言葉は仏教用語で「天上の花」だそうです。

「天上=あの世」という解釈や墓地に群生していることと彼岸に咲くことから不吉なイメージとされているのですね。

 

彼岸花は墓地や田んぼに なぜ 群生して一斉に咲く?

ヒガンバナの球根には強い毒性あり、ミミズや虫除けになりモグラやネズミを寄せ付けない効果を持つそうで、先人たちがあぜ道や墓地にヒガンバナを植えたと聞きます。

彼岸花は染色体数が3倍体のために種子をつくることができず、球根の株分けで広がったようです。そのために同じ時期に一斉に咲くのですね。でも、全国同じクローンというのは驚きです。

 

彼岸花の毒性

ヒガンバナの球根には、リコリス属(ヒガンバナ属)の植物に見られる、強い毒性のある「リコリン」、「ガランタミン」などのアルカロイドが含まれており、人間が誤食すると死に至る場合もあるそうです。このガランタミンはアルツハイマー型認知症治療薬に使われているそうですが、実際はマツユキソウの鱗茎から見いだされたので、彼岸花の暗いイメージは、残念ながら払拭されなかったのですね。

 

それでも、彼岸時期だけしか出会えない花ですし、空に向かってまっすぐ伸びる茎と、火花のように咲き乱れる赤い花姿。とても美しいですよね。古来より日本人に愛されてきたのがわかります。

 

参考:

ガーデンストーリー https://gardenstory.jp/plants/48522

東急リゾートタウン蓼科

https://www.tateshina-tokyu.com/info/2023/09/post-5571.php

高松智氏、磯田進氏 日本薬学会 https://www.pharm.or.jp/flowers/post_4.html