熱中症にならないためにしっかり予防しましょう

熱中症に気をつけましょう

桜が咲いて春を感じましたが、急に夏日になり驚きですね。この季節の4月5月は、まだ身体が暑さに慣れておらず、熱中症になりやすいので、暑い日は特に注意が必要です。熱中症はしっかり対策をすれば防げますので、日頃からバランスのよい食事やしっかりとした睡眠をとり、体調管理をすることで熱中症にかかりにくい体をつくって、暑い夏を乗り切っていただければと思います。

熱中症を防ぐための行動

普段から涼しい服装を心がけ、室内では窓を開けたり、エアコンや扇風機を使用して室温が上がらないようになさってください。外出時は、暑い日や暑い時間帯をできるだけ避けて、日差しをよけるために日傘や帽子を活用したり、クールタオルなどの冷却グッズを利用するのも効果的です。こまめに水分を補給するためにも飲み物を持ち歩く事をお勧めします。

熱中症とマスク

私達は息を吐くことで熱を逃がしていますので、マスクをしている時に熱がこもって苦しくなった場合は、人から離れてマスクを外し、体温を下げることが大切です。マスクをしていると、喉が湿った状態となって喉の渇きに気がつきにくいうえ、マスクの着脱が面倒ですので、水分補給を先延ばしにしがちですが、そうすると知らないうちに脱水状態となり、熱中症のリスクが高まりますので、意識して水分補給を行いましょう。

脱水状態と水分補給

既に脱水状態になってから水を飲むと、血液が薄まって汗や尿が増えることがあり、脱水症の悪循環となりますので、塩分の補給も必要です。 ただし、かかりつけ医から水分や塩分の制限をされている場合は、よくご相談の上指示に従ってください。脱水症の早めの対処として、救急医学会が飲むことを奨めているのが経口補水液です。経口補水液はスポーツ飲料より甘くなく、塩分が高いので普段は美味しくないのですが、美味しいと感じるときは脱水になっている時です。薬局などで販売していますので、備えておくといいと思います。

脱水症にならないために気をつけるタイミング

脱水症予防が熱中症予防につながりますが、日常で汗をかいたことに気がつきにくいのが、プールや風呂などの水に濡れた時や運転中と睡眠時ですので、この場合も意識的に水分を摂るように心掛けてください。また、気温が低くても湿度が高い日は熱中症にかかりやすくなります。これは、汗が蒸発しないために身体を冷やすことができず、熱がこもってさらに汗をかくようになるためですので、気温とともに湿度にも注意をしてください。

高齢になると温度感覚が弱くなりますので、温度湿度計を参考にして部屋の温度を管理するのもよいかと思います。 また、幼児は汗をかく能力が低く、環境の影響を受けやすいので保護者の方が注意をしてあげてください。