カメムシ
カメムシの臭い奮闘記
今年はカメムシをよく見かけます。カメムシは葉っぱや果物の汁を吸って農作物に被害を与えるものもいるようです。
捕まえようとすると葉の裏にすっと逃げられたり、葉っぱから落ちてなかなか捕まえにくいですね。転げ落ちたカメムシを箸でつまもうとしても滑ってはさめないので手でつかんで袋にいれました。
手、手が臭い! 数匹捕まえただけなのに!石鹸で何度も洗ってもとれません。
ネットで調べると油に溶けるそうなので、化粧油で落とすこと数回。かかとこすりで皮膚をこすり落とし、アルコールで数回拭き取って、ようやく気にならない程度になりました。
No.1〜3をそれぞれ2,3回ずつ行うとどうにか取れました。
恐るべし!!カメムシの臭い!!
調べてみると、カメムシの臭いの主成分として、ヘキサナール、オクテナール、デセナールなどのアルデヒド類が分析されていて、トランス-2-ヘキセナールは急性毒性があるようです。人の喉を刺激して咳を引き起こしたり、皮膚炎を起こしたこともあったようです。
カメムシが自分の臭いで死ぬのがわかります。
また別の成分のオクテナールを嗅いだカマキリは、カメムシを食べなくなるそうです。捕食者の食欲をなくし、毒で攻撃するカメムシは強く生き残れますね。
カメムシはくれぐれも手で捕まえないようにしましょう。
ところで、カメムシは冬はどうなるのでしょう?答えは、落ち葉の下や壁の隙間などで越冬します。
昨年来の成虫と来春に産まれる卵でまたまたカメムシが大発生しそうですね。
参考:山下俊和氏、兼久勝夫氏 農学研究58:13−18(1979)