カーボンニュートラルと切削油
日本政府は「我が国は、2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことをここに宣言いたします」とカーボンニュートラルを宣言しました。温暖化ガスとはCO2だけに限らず、メタン、N2O(一酸化二窒素)、フロンガスを含む「温室効果ガス」を対象になっていますが温室効果ガスの大半がCo2が占めています。Co2は化石燃料を燃焼されることで発生するのでエネルギーも化石燃料から取り出すことになるため再生可能エネルギーへの転換が進みだしています。プラスティックやインクなどの素材も石油から植物油由来原料への転換することも始まっています。「排出を全体としてゼロ」というのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、森林などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。これが「カーボンニュートラル」と呼ばれる概念です。原料となる植物の成長過程において光合成を行うことで二酸化炭素を吸収しているため、燃焼時の二酸化炭素の排出量はプラスマイナスゼロとなると考え方です。油性切削油の処分方法のほとんどは焼却処分または再生燃料です。従って植物由来原料の切削油はカーボンニュートラル効果が望まれ今後各企業が対応しなくてはならないCO2排出の削減対策に有効であると考えています。