水溶性切削油のタンク腐食について

先日お客様の切削油の5年ぶりの更新を行いました。タンク内のクーラントを抜き、泥状の鉄粉が多く堆積していたのできれいに清掃しました。オイルミキサーにて新しいクーラントを張り始めた数分後、タンク周辺からクーラントが漏れてきました。タンクのクーラントを再度抜き観察したところタンク底部に細かいピンホール状の腐食が何か所か確認されました。次にタンクをクレーンで釣り上げ外側からタンク底部を観察したところやはり同じ部分に腐食がありました。これはタンク内の鉄粉が密度が高い状態で堆積し少量の水溶性性切削油が滞留してしまい鉄粉からタンクに錆びが移り腐食したと考えられます。タンクの清掃でピンホールに詰まっていた泥状の鉄粉が除去されてクーラントが漏れたようです。今回はレアなケースですがphが低い非鉄対応品や液の安定性が低い水と分離しやすい製品はこのようなことは起こりやすく未然のトラブルや事故を防止するためにも切削油の定期的な交換は必要です。