植物由来切削油と従来の切削油の違い

植物由来切削油と従来の油性切削油と水溶性切削油の違いは私見になりますが表のようになります。加工性、貴社の危険物の保管状況、防錆性、環境への配慮等を総合的に判断するための参考になれば幸いです。

 

  植物由来切削油 従来型油性切削油 水溶性切削油
エマルション
水溶性切削油
シンセティック
潤滑性
(加工性)
◎~〇 〇~△
火災の危険
(消防法の保管数量)
防錆能力
(鉄、非鉄の錆や腐食)
◎~△ ※1 ◎~✕ ※1 〇~△ △~✕
環境への影響
(SDGSの貢献)
〇~△ △~✕ ※2

※1 油性の切削油の活性タイプでは銅合金を腐食します。銅合金を加工する際には不活性タイプでも硫黄系極圧剤の含有しない製品を選んだ方がベターです。植物由来切削油では切削油成分の構成から活性度が高い製品は少ない傾向です。

※2 シンセティックタイプは油分がなく腐敗しにくいですが逆にいえば生分解しにくく環境負荷の多い製品が多い傾向にあります。