BTA加工における中鎖塩素化パラフィン(MCCP)の切り替えのついて

以前のコラムに記載しましたが中鎖塩素化パラフィン(MCCP)は、BTA加工ガンドリル加工のような特に負荷の大きい加工や難削材に有効で現在でも使用されています。中鎖塩素化パラフィン(MCCP)は、物理的な特性や化学的な安定性を持ち、耐熱性や難燃性があり使いやすい反面、環境内の分解が遅く、生態系に潜在的なリスクを引き起こす可能性があるため、環境への影響に関して注意が必要規制な物質として規制対象物質となる見通しです。長鎖塩素化パラフィン(LCCP)は今のところ規制対象物質となる動きはありませんが規制対象物質になる可能性もあります。また塩素含有した廃油は塩素ガスの発生のリスクがあり再生重油のリサイクルの循環ができくくなっていています。また処理するにしてもダイオキシンを発生しないように高温で燃焼処理を行えるところも限られています。

弊社以前より塩素フリー切削油を開発を行っていましたが特に深穴加工用切削油として150℃~400℃で反応する塩素化パラフィンの温度領域を合成エステル、複数の硫黄系極圧剤、リン系極圧剤、複数の金属系FM剤の組み合わせの相乗効果で塩素化パラフィンフリーでもストレスなく加工できるようになってきています。

BTA加工中での中鎖塩素化パラフィン(MCCP)の代替を検討中であればご連絡いただければ幸いです。