基板の防水・防塵・防錆処理なら画期的防水バリア工法のTOM防水!

布施真空は、昭和31年設立の真空成形機などの製造・販売・開発・試作・受託加工まで担う老舗機械メーカーです。

当社が世界に先駆け開発した特許工法【TOM成形】を使い、プリント基板に薄い透明フィルムを立体3次元形状に貼り付ける事が可能です。真空の中で貼り付けるので空気残り無く、フィルムを加熱して空気の力で加圧するので3次元形状に伸ばす事ができ、接着剤・粘着剤を媒体にしてフィルムを被着体に貼り付ける事が可能になります。

そうすることで見た目や重さを殆ど変えずに【防水・防塵・防錆・防湿・防滴・防汚・防虫・耐震】などの機能を付与することが可能です。
また使用するフィルムにより、製品に高付加価値として、耐候性・耐薬品性などの機能性を付与する事もでき、製品の改質や機能向上を達成する事も可能となります。また、固定・飛散防止・ブラックボックス化なども可能です。

TOM防水済みプリント基板

基板の見た目や重さが元と殆ど変わらない

薄い透明フィルムを成形(貼り付け)するため、見た目や重さを殆ど変えずに【防水・防塵・防錆】などの機能を付与することが可能です。

【FVF】TOM防水-樹脂ポッティング不要

製造工程が速くなる

フィルムを使用するので、2液ウレタン調合の手間・脱泡・硬化させるための乾燥が不要なので製造工程が速くなります。

また液体ではないので流し込むためのケースも必要ありません。

【FVF】TOM防水-コンデンサ成形部分

機能性を付与できる

使用するフィルムの機能により、プリント基板にフィルムの機能性を付与できる。
例えば、耐候性・耐薬品性など。

また、コンデンサなどの固定・飛散防止・ブラックボックス化も可能です。

従来の基板防水工法(樹脂ポッティング・ディッピングなど)に変わる新しい画期的な防水バリア工法です。
当社では、この防水バリア工法【TOM防水】を行える成形機械の販売・当社での受託加工(量産受け)・スポット生産・試作などが行なえます。

TOM防水の成形方法と成形機の紹介

– TOM防水とは、真空成形の原理を利用したTOM成形から派生した新しい画期的な防水技術です –

防水バリア加工「TOM防水」された基板
防水バリア加工「TOM防水」処理を行ったプリント基板

当社開発のTOM成形とは、アウトモールド加飾(OMD = Out Mold Decoration)を代表するもので、製品の成形後に加飾・デザインされたフィルムを3次元形状の立体に貼付けできるので、高付加価値を後付できるものとして自動車内外装品・家電・建材などに幅広く採用されています。

【TOM防水】とは、加飾するためのフィルムを透明フィルムに置き換え、従来の防水技術である樹脂ポッティングやディッピングなどに代わる防水処理工法として注目を集めております。硬いリジッド基板(材質は問わない)から薄くて柔らかいフレキシブル基板までTOM防水加工が可能です。

防水が従来の工法と比べて優れている6つのポイント

1.製品の見た目や重さが元とほとんど変わらない
2.溶剤を使用しないので環境に優しい
3.樹脂を流し込むケースが不要
4.小物製品なら一度に多数個作成できる
5.2液調合・脱泡・乾燥が不要なので、製造工程が速くなる
6.使用するフィルムの機能により、製品にフィルムの機能性を付与できる

上記特徴を活用して、電子機器や照明設備の基板防水処理として【TOM防水】の採用が進んでいます。

TOM防水のプロセス詳細 紹介動画

先ずは動画で防水バリア工法【TOM防水】の成形プロセスをご覧ください。

 

プリント基板のTOM防水を例に成形プロセスを紹介

成形機の断面図と構造図

 

【FVF】TOM成形機ボックス断面図

①プリント基板とフィルムをセット

TOM防水の成形プロセス01【成形基板・フィルムセット】
受治具にプリント基板などをセットして、その上に透明フィルム(水色部分)をセットします。
 

②上ボックス下降

TOM防水の成形プロセス02【上ボックス下降】
上ボックスが下降してボックス内は気密性が高い空間となります。

③上下ボックス真空吸引ヒータ加熱

TOM防水の成形プロセス05【上下真空引き】
真空ポンプで上下ボックス内を同時に真空状態にします。
上ボックスのヒータでフィルムを加熱します。
 

④テーブル上昇

TOM防水の成形プロセス06【テーブル上昇】
テーブルが上昇してプリント基板がフィルムと接触します。

⑤上ボックス内大気開放

TOM防水の成形プロセス08【上ボックス内大気開放】
上ボックス内の真空状態を開放して大気圧を入れると、大気圧でフィルムが押され、プリント基板の形状にフィルムが密着します。
 

⑥上ボックス内加圧

TOM防水の成形プロセス07【上ボックス内加圧】
さらに上ボックスに圧縮空気を入れることで空気の力で強く押さえることになるので、フィルムの形状追従性と密着力が向上します。

⑦プリント基板とフィルムの取出し

TOM防水の成形プロセス11【成形品取り出し】
下ボックスに空気を入れて大気圧に戻します。
上ボックスが上昇します。
受治具からフィルムを成形したプリント基板を取出します。
 

【別工程】トリミング加工

TOM防水の成形プロセス12【トリミング(別工程)】
フィルムの不要部分を刃物にてハンドカットまたはLTM(レーザトリミングマシン)にてトリミング加工を行います。

比較図

TOM防水と従来のポッティング法との比較写真

TOM防水と従来のポッティング法との比較イメージ図

【FVF】IP67とは

TOM防水で使用する代表的なフィルム構成

【FVF】TOM防水で使用する代表的なフィルム構成 TOM防水で使用するフィルムの材質は【熱可塑性樹脂】を使用した融点まで加熱すると柔らかくなり冷やすと固まる樹脂です。ナイロン・アクリル・ポリカーボネートなどの材質が適材適所で使用されます。

TOM工法で活性化された市場と今後の大きな可能性

革新的な3次元表面加飾工法 ( Three dimension Overlay Method = TOM工法 ) は、高機能熱可塑性フィルムをさまざまな製品に被覆することにより、製品の加飾のみならず、機能も飛躍的に向上させるとともに、消費者の感性に訴え需要を刺激し、新しい市場を創造することを目的とし、此の市場に資材を供給する川下産業の活性化を図るものです。
Core Technologyである従来の塗装・めっき代替工法になるとともに、さらなる市場の拡大が見込まれます。

大きな基板や多数個取り出来る超大型サイズ成形機から、細長い基板に最適な中型成形機、ロータリー搬送システム採用で生産時間が短縮でき生産能力が高いロータリー式成形機、設備がコンパクトで小型基板向けや研究室にも設置可能で試作・開発機として最適な小型成形機など、幅広い成形機のラインナップを取り揃えております。

TOM防水ができる成形機のプロモーション動画

先ずは動画でTOM成形機をご覧下さい。
 ※成形はTOM防水ではなく、通常のフィルム加飾成形です

TOM防水ができる成形機ラインナップ紹介

NGF-0512-RS【ロータリー式TOM成形機】
 ~ 大量生産に適しています ~

従来のTOM成形機を改良した主力のTOM成形機です。
最大枠内寸法が550mmx1250mmと細長い基板パーツにも対応しております。
成形テーブルが2台あり、ロータリ搬送システム採用でサイクルタイムの短縮が実現できます。
❶ 1サイクルのサイクルタイムが1/3に短縮
       1サイクル90-100秒(当社実績)
❷ 他数個取り成形が可能
❸ 設置スペースが1/2に短縮
❹ 総電気容量が15%削減
❺ フィルム自動供給装置を装備[/su_box]

 

NGF-T-0203【コンパクトサイズTOM成形機】

~ 研究・開発用途に適しています ~

【TOM成形機】NGF-T-0203   研究室にも設置が可能なコンパクトTOM成形機です。小型基板のTOM防水に適しています。また、TOM成形機用フィルム開発にも適しています。
国立大学に納入実績があります。
オプション仕様にて成形機設置環境をクリーン化するクリーンスポットもご提供可能です。
❶コンパクトサイズ — 研究室に設置が可能
❷トレーサビリティ機能付き — データ記録解析で原因の追跡が可能
❸ 充実した安全機能 — 安全センサーやモニタで安心して操作ができます

 

NGF-1523-St【ウルトラワイドTOMマシン】

 ~世界最大のTOMマシン~

【布施真空】ウルトラワイドTOMマシン 世界最大サイズのウルトラワイドTOMマシンはその大きさから超大型基板から自動車ボンネット・ドアパネルといった大型パーツや壁建材パネルなど大型製品へのTOM成形が可能です。

❶ Neo-TOM機構搭載で同圧成形が可能
❷ フィルム自動供給機構
❸ フィルムアジャスト機構
❹ 基材持上げイジェクト機構
❺ カーボンヒータ採用で加熱時間短縮と加熱の安定化
❻ 真空ポンプ+ブースタで真空到達時間を短縮
❼ 世界最大の成形サイズ 1550 x 2350mm

TOM防水ができるTOM成形機のオーダーメイドやカスタマイズなども承っております。

会社案内

商号 布施真空株式会社(Fu-se Vacuum Forming Ltd.)
本社 〒583-0841
大阪府羽曳野市駒ヶ谷2番地103
TEL:072-958-1401(代表) FAX:072-958-3125
設立 昭和31年2月7日
資本金 8,000万円
従業員数 89名(令和4年6月時点)
役員

代表取締役社長     矢葺 勉
取締役専務執行役員   速水 敏郎
取締役         上池 義広
取締役         西川 治雄
取締役         松井 雅人
取締役         公門 陽一
監査役         南 幸治

事業所

■本社工場
 〒583-0841 大阪府羽曳野市駒ヶ谷2番地103
 (柏原羽曳野中小企業工業団地内)
 (敷地:1549平方米 建屋:1506平方米)
 TEL:072-958-1401 FAX:072-958-3125

■テックプラザ
 〒583-0027 大阪府柏原市円明町1000番地79
 (敷地:840平方米 建屋:1003平方米)
 TEL:072-978-7741FAX:072-978-7720

事業内容

1.熱可塑性合成樹脂板の真空成形機およびその付属機器の製造販売
2.真空成形用型・治具各種の製造販売
3.真空成形品等の仕上げ加工用トリミング機の製造販売
4.熱可塑性合成樹脂板による各種成形品の製造販売
5.熱可塑性合成樹脂による新製品の開発・試作・研究