チタン、インコネル向け水溶性切削油のご紹介
弊社で取扱いしております米国ハングスタファー社のS787の紹介を致します。水溶性切削油のハングスタファーS787は航空機分野で多くご使用頂いており弊社では広島県呉市の大手航空機エンジンメーカーに納入させて頂いております。特徴は以下の通りです。
1 ハングスタファーS787ではこのようなことが可能です。
チタン、インコネルがサクサク削れます。
工具寿命延長が150~200%アップ実現できます。
切削速度20~50%UPが可能です。
2 タイプはセミシンセティックです。
被削材は選ばずマルチメタル、非鉄対応です。
希釈液外観は半透明水溶液です。
推奨濃度は5~10%で10%希釈時のphは9.2です。
3 安全性も優れています。
ホウ素、ホウ酸 塩素、塩素化パラフィン ホルムアルデヒド、ホルムアルデヒドの凝縮物 第二級アミン 硫黄化合物 揮発性有機化合物VOCの規制物質は含有しません。
4 ハングスタファーS787が高性能である理由のひとつにブロックコポリマーがあげられます。この成分はは熱に反応する逆溶解性を持っています。エマルションが熱や温度の閾値に達すると、ブロックコポリマーが液体から固体に推移します。この固体被膜は特定の熱領域において潤滑性を発揮します。
5 高性能な理由の2つ目に高い濡れ性があげられます。冷却にも潤滑にも効果的な濡れ性が必要です。良く濡れる液体は濡らす表面との接触角が小さくいわゆる表面張力が低い液体です。適正な濡れによって液は最も必要とされる切り屑と工具の間、又は砥石と加工物の問に入り込むことができ多く熱を放出でき、多くの潤滑成分を運ぶことができます。
6 高性能な理由の3つ目に均整のとれた油滴分布があげられます。
エマルションの油滴分布がエマルション全体で同じサイズの0.5μで均整がとれています。したがって工具と接触している間、接触面に同じ油膜強度を提供できます。
7 航空機用で実績のある切削油でチタンのタッピングトルク試験の結果を
提示しています。他社と比較して圧倒的に低い結果となっています。
8 ボーイング社、エアバス社など大手航空機メーカーの認証もいただいています。
9 広島県呉市エンジンメーカーでの実績です。
被削材 :6.4チタン ,アルミ7000系
従来油剤:H社エマルション
使用状況:穴あけ、エンドミルの加工が切削速度5倍実現。
加工熱による油分蒸発が少なく原液補給量1/3に減少になりました。
10 小惑星探査機プロジェクトメンバーでの評価です。被削材 :インコネル718
従来油剤:国内メーカー油性タイプ(塩素フリータイプ)
使用状況:マシニング加工で不水溶性と同条件で加工出来た事を評価。
これまで水溶性化を試みるが、同条件に耐えられるクーラントはありませんでした。