水置換剤の提案例

令和2年の夏に弊社製品のユーザー様で工場内に新しいラインを立ち上げ、新規大型機械を導入するという計画がありました。この計画では水溶性切削液から次工程で油性切削油を使用されることになっていました。
しかしこの場合、油性切削油に中に水溶性クーラントが混入してしまうので、機械にも油性切削油にも悪影響があることを指摘したところ良い提案してほしいとの依頼がありました。
このユーザーのワークが大型の部品のためエアーブローできるような物ではないため、水置換剤の槽で浸漬して、しっかり水切りをすることがいいのではないかと提案しました。槽の形状もワークを上部からクレーンで投入するようにして、下部は円錐型で置換した水分をコックで抜けるような形状を提案しました。
通常、水置換剤は第2石油類または第3石油類のような製品ですが、保管数量の関係で第4石油類以上の製品でないと導入できないということであったため、第4石油類の水置換剤ケミコートWDHを提案致しました。併せて水溶性切削液も水置換剤で水切りが良好でかつ潤滑性も良好な製品を提案し採用頂きました。
令和7年現在も良好でお使い頂いております。

左 他社水溶性切削液 10%液 5g+ケミコートWDH 50g
右 スーパークールS100 10%液 5g+ケミコートWDH 50g

左 水 5g+油性切削油 50g
右 水 5g+ケミコートWDH 50g50g