水溶性切削油の機械への影響について
水溶性切削油は油性切削油と比べ機械への影響が多くなる傾向があり、そして水溶性切削油に中でも油分が多くアルカリインヒビターの含有を少ない製品ほど影響が少ないです。エマルションタイプの油剤でアルミ合金対応のアルカリインヒビターの含有の少ない製品ほど機械の対する影響は比較的少ないと考えます。
最近ではハンドリングがしやすい、混入油分が分離しやすい、腐敗しにくいといった理由でソリュブルタイプやシンセティックタイプといわれる半透性もしくは透明な外観の製品が使用されるケースが多くなってきています。このタイプの製品は油分が少なく、アルカリインヒビターの含有が多くなる構成になります。これらの製品はベットの錆、シール材や塗装に対する悪影響が多くトラブルが見受けられます。またソリュブルタイプでは油分が少ないため水分が蒸発すると粘着性のある被膜になりツーリング部や計測機のトラブルが出てきやすいです。
従って油性切削油に比べ水溶性切削油は機械要素の影響においてリスクはあると考えますがエマルションタイプの油剤で非鉄対応の製品ほどそのリスクは少ないと考えます。