BTA加工と消防法の規制
BTA、ガンドリルに代表される深穴加工は大量の切削油を使用しますが、現在第3石油類の切削油が多く使用されていますが昨今消防署の立ち入り検査の強化や設備の増設で危険物の保管数量が問題となっています。そのため消防署から工場レイアウトの見直しの指摘、また設備の増設が難しいという課題が多くあります。一時期水溶性切削油へのアプローチが試みられましたが潤滑性が劣り加工が満足に出来ないといった問題が起こっていました。弊社ではこうした深穴加工分野の消防法の問題を解決すべく低粘度かつ高引火点油剤を開発に取り組みました。従来の鉱物油ベースの油剤では深穴加工の必要条件である低粘度、高潤滑、高引火点の油剤は難しく植物油由来の原料を採用し弊社製品のケミカットF900シリーズは引火点が250℃以上の非危険物の製品として開発に至りました。開発当初より引き合いを多く頂き、多くの油剤を使用されているBTA加工工場中心に採用頂きました。現在では大手工作機械メーカーや重工メーカー、自動車部品メーカーに採用されています。